最近は、大学生でも月30万円、50万円、中には100万円以上売り上げる方も珍しくありません。
YouTube、動画編集、Web制作、AI、SNS運用、アプリ開発…。
学生のうちから起業することは、素晴らしいチャレンジです。
「売上を伸ばす勉強はしている。でも、お金を守る勉強は誰も教えてくれない。」
実際、学生起業家からいただく相談の多くは、
「そんなこと、もっと早く知りたかった…。」
という内容です。
今日は、学生起業するなら最初に知っておいてほしい10のことをお伝えします。
① 青色申告を検討しましょう
開業したら、まず確認したいのが青色申告です。
一定の要件を満たせば、税制上のメリットを受けられる可能性があります。
「売上が増えてから考えよう」ではなく、開業時から検討することをおすすめします。
② 記帳は誰がやる?
経理には3つの方法があります。
- 自分で全部やる
- クラウド会計を活用し、自分と税理士で分担する
- 最初から税理士へ依頼する
どれが正解ということはありません。
大切なのは、自分の事業規模や使える時間に合った方法を選ぶことです。
③ 扶養のことは、最初に考えておきましょう
学生起業で意外と見落とされるのが「扶養」です。
売上ではなく所得や加入している制度によって、扶養の判定基準は異なります。
税金だけでなく、健康保険への影響もあるため、「どこまで利益を出すか」を早めに考えておくことが大切です。
④ レシートは絶対に捨てない
これは本当に多い失敗です。
仕事で購入したものなら、後から経費になる可能性があります。
レシートを捨ててしまうと、その証明が難しくなります。
私はいつも、
「レシートは現金と同じ」
とお伝えしています。
⑤ キャッシュレス決済を活用する
事業用のクレジットカードやキャッシュレス決済を利用すると、利用履歴が残るため、後から経理をするときにとても便利です。
領収書や利用明細も合わせて保管する習慣をつけましょう。
⑥ 税金は「所得税」だけではありません
利益が出ると、多くの方が所得税だけをイメージします。
しかし、翌年には住民税も課税されます。
住民税は前年の所得をもとに計算されるため、利益が出た翌年に負担が増えることがあります。
利益が出たら、「税金として使えないお金」をあらかじめ取り分けておく習慣をつけましょう。
⑦ 高い買い物は、その年に全額経費にならないことも
パソコンやカメラ、車などは、購入した年に全額を経費にできるとは限りません。
資産の種類や金額によっては、数年に分けて経費計上(減価償却)する必要があります。
「100万円の車を買ったから、100万円経費になる」と考えてしまうと、後で驚くことになります。
⑧ 家族へ給与を払えば節税できる?
「親に給料を払えば経費になりますか?」
という質問もよくあります。
家族への給与にはルールがあり、原則として、事業に専ら従事していることなど一定の要件を満たす必要があります。
節税目的だけで自由に給与を支払えるわけではありません。
⑨ 健康保険や社会保険も忘れない
利益が増えると、税金だけでなく、健康保険などの負担も変わる場合があります。
制度や加入先によって保険料は異なりますが、「税金以外にも支払いがある」という意識はとても大切です。
⑩ 売上より「手元に残るお金」を見よう
学生起業家の多くが、
「今月100万円売れました!」
と教えてくれます。
でも、私が聞くのは、
「銀行口座には、いくら残っていますか?」
ということです。
売上は結果です。
会社や事業を続けるために本当に大切なのは、「手元に現金が残ること」です。
最後に
学生のうちに起業することは、本当に大きな経験になります。
だからこそ、お金の知識も一緒に身につけてほしいと思います。
税金や経理は、難しく感じるかもしれません。
でも、最初の一歩を間違えなければ、その後の経営はぐっと楽になります。
山田税理士事務所では、学生起業家や20代の事業者の方からのご相談も歓迎しています。
「まだ売上は少ないけど相談していいですか?」
もちろん大丈夫です。
起業は、困ってからではなく、困る前に相談することが成功への近道です。







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